明生人嘉 143 ~ Myojo Jinka ~
ついに完璧号完成か?

有我 秀雄
ありが ひでお
あま市在住
近況
滋賀県湖東三山まん中のお寺の金剛輪寺に行ってきました。紅葉が真っ盛りでたくさんの人で賑わっていました。

小俣 与葵
おまた よしき
名古屋市在住
近況
2025年もお世話になりました。あけましておめでとうございます。2026年もどうぞ宜しくお願いいたします。
明生人嘉 Myojo Jinka 143 / ついに完璧号完成か
いつもご覧いただき、ありがとうございます。今号は、創刊以来初の完璧号かもしれません。毎号そう嘯いている気もしますが、今号は殊更その思いが強い。辞書の旅と書道と音楽も同じ波長で呼吸し始めました。
ブルート通信は細かい線一本にもこだわり、試行錯誤を繰り返しながら進化してきました。これまでの号を振り返るたびに、あの一本の配置、あの数ミリの余白が、次に繋がる反省となりました。印刷会社へデータを送り、現物が届いて初めて気づくミスや誤植、些細なズレ。
その悔しさを飲み込み、気を取り直して次号に挑む。デザインに無知だった頃は何から手をつけていいのかわからず、見よう見まねの小手先のテクニックばかり。偶発的な成功はあってもなかなか再現できませんでした。今はデザインの基礎を勉強したおかげで、驚くほど効率化することができました。まずは全体を整えてから、細部を磨き込みます。神は細部に宿るという名言もありますが、これが思いのほか大変で時間がかかります。
そうして現物が届く頃には、すでに頭の中は次号の構想でいっぱいになっており、制作したばかりの内容を案外忘れてしまうことも。聞かれても即答できないことも多々あり、申し訳ありません。 辞書の旅を行けば行くほど、到達だと思っていた地点が、実は旅の途中だったと思い知らされます。そして明日は来て、また新しい旅の始まり。この五十音の名曲シリーズには、人の心を癒す力があると勝手に思い込んでいます。使命感とは、時に思い込みの顔をしてやって来ます。読まぬなら聴かせてみせようホトトギス。
https://linkco.re/MzD2a4qN
【ホトトギスではないが、ウグイスとウズラの歌】
「あ」から始まった辞書の旅と書道と音楽特集。最初は洋楽中心でしたが、今は邦楽もセットで加わり、毎号十二曲もの名曲に恵まれています。もちろん、楽器を生演奏して作っているわけではありませんが、テクノロジーも駆使しないと、いずれにしてもできません。AIも経験の積み重ね、試行錯誤で腕が上がり、制作速度や精度も増していきます。
辞書を読み比べていると、その言葉の思想をわかりやすく伝えるために各々違う角度から迫ってくるのがわかります。それらを編集し、ニーチェの超人思想のスパイスを振りかけて繋げていくと、良い詩が次々にできあがりました。辞書の語釈は一見すると、紙いっぱいに文字が敷き詰められているから見逃されがちですが、余分な装飾を排しながら端的に言葉を表現しており、人の胸を打つものも多くあります。説明が祈りに変わるのです。
今号で発表した楽曲『願い』は、その最新の結晶です。言葉になる前の感情、誰かの無事を願う愛が、旋律とともに静かに灯っていきます。人とAI、そして何より辞書の智慧との共同制作。次の段には、広辞苑の辞書の旅の「ひ」で通った言葉を紹介します。最近の講演で最も評判のよかった諺です。ちなみに、「百里を行く」とあると現代人は距離の感覚が掴みづらいですが、大体名古屋から東京くらいです。

勝負事にも通じます。キックボクシングでも、途中や最後に気を抜き、勝てる試合を逃す場面を何度も見てきました。残り1分になって「やっと半ば」と気を引き締める。そして最後10秒からのスパートでは遅い。勝つためには一分前から仕掛けなければならない。相手も強者なら、同じように勝負を賭けてくるからです。 誌面作りも同じです。完璧を目指すなら、九割終えたくらいで「やっと半ば」。そのくらいの心持ちでないといけません。それでもミスは見つかってきました。これまでは。しかし今号こそは、と私はかなり期待しているのです。
ということで今月もブルート通信始まります。なにとぞグルメ紀行では、名古屋あんかけパスタの名店3の特集です。逸品集にはドルチェ&ガッバーナも。ご覧いただけたら幸いです。いつもサポートありがとうございます。2026年も、なにとぞ、よろしくお願いいたします。
明るく生こまい
佐藤嘉洋



