ブルート通信220 宇宙の歌について

有我秀雄 先生
ありがひでお

今月の一言
畑に時々キジがやってきます。今度の発見は近隣の畑の農機具小屋に出入りする鼬(いたち)です。写真が撮れましたので興味のある方にお見せいたします。

小俣与葵 先生
おまたよしき

今月の一言
村上宗隆選手、 MLBでもホームラン 量産中すごい!

ブルート通信220
明生人嘉 ~ Myojo Jinka 148 ~
宇宙の歌について

騙されたと思って、Kneeking Recordsの『宇宙の歌』を一度か二度、最初から最後まで聞いて欲しい。本当に良い歌ができた。私は一人で聴き、たまに泣いている(笑)

昨年二〇二五年五月に、歌詞にメロディをつけてくれる生成AIを知り、それをまた違うAIにやり方を聞きつつ、ググって確証を得て、辞書の旅と書道から音楽制作も始めた。

辞書は言葉の芸術である

私は辞書の旅という趣味を二〇一三年から続けている。言葉の浅瀬にも深淵にも、ゆらゆらと右へ左へと流されながら歩んできた。そして複数の辞書を読み比べると、同じ言葉をそれぞれ微妙に違う語釈で表現していることがわかった。ある一つの言葉のイメージを、研ぎ澄まされた文章のみで、わかりやすく想像させるのは、もはや言葉の芸術である。 広辞苑第七版では、本文三ページ目に「愛」があった。

これまで読んできた新明解と明鏡を改めて紐解いてみたら、おおよその愛がわかった。

これは面白いと、すぐさまブルート通信で特集ページを組み、五十音の「あ」から順に代表して一語ずつ選び、三冊の辞書を読み比べ、書き比べ、真実の意味に迫るという酔狂な企画を始めた。もちろん「あ」では「愛」を特集。この回では各辞書の語釈を思い浮かべながら、ほぼ同じ字体で書き比べた。微妙な差ではあったが、辞書の語釈を筆に反映させた超常的な書道の始まりの一歩となった。

次の「い」では、大切で貴い「命」を選んだ。難解だった新明解の「命」の語釈を、多少は理解できるようになったか。そして「う」では「宇宙」を選択。辞書の旅の特集は最初からフルスロットル。愛、命、宇宙、ほとんどすべてだがね!

辞書の旅をするなら、とりあえず「宇宙」までは読んでしまいたい。大体の悩みは消え去る。あとはオマケみたいなもの。エンターテイメントとして楽しもう。ちなみに「宇宙」まで読んでも悩みの消えない人には、ぜひ「太陽」の語釈へ飛んで欲しい。一読、少なくとも二読で解決する。

宇宙は、その偉大な太陽さえ包括する。二〇二五年、私は大変貴重な機会に恵まれた。武田邦彦先生主催の『情報の会』で山内睦文先生の熱の籠った『門外漢による宇宙のお話』を二回に渡る講演で学ばせていただいたのである。その回の私の講演では、敬意を表し「辞書別宇宙人の違い」を発表した。

歌詞にある「古い知恵が石に刻まれてる」の古い知恵は、先生方のこと。石に刻まれたのは、石碑に限らず、書物も含まれる。まさに温故知新だ。

宇宙の歌に神仏の秘密

「絶対に面白いことになります」と、私は辞書の旅の話をする度に言ってきた。何しろ本人が強い確信を持っている。

ただでさえ面白いのに、そこにAIの他力も借りてさらに一万倍面白くなったのがKneeking Recordsである。AIと音楽を一年間作って感じたことは、ボーカルも音を楽しむ楽器の一つだということ。すべての楽器に大切な役割がある。

これまでにも、とんでもない名曲が次々と発表されているが、今日はその中でも初期の代表曲であり、邦楽二曲目の『宇宙の歌』の秘密を解説したい。まず、サビの「宇は空、宙は地」。耳に残るこのフレーズは、最初は破綻していた歌詞を人の手で繋ぎ合わせたAIとの共作だ。

中国古典には宇は天空、宙は大地を意味するとあり、合致した。そして、右手で天を、左手で地を指せば、仏教における天上天下唯我独尊のポーズにもなると気づき、驚愕した。

ポップな曲調ながら、詩は宇宙的であり、宗教的でもある。また人間的でもある。宇宙は私たちの手の中にある。

ある方が友人に聴かせてくださったそう。その中で「五次元の詩」という評価をいただいた。確かに自力では到底生み出せなかった。AIという他力によって輝きを増したのが、Kneeking Recordsだ。また、辞書の語釈から着想を得ている時点で他力だ。そして師から教わっている時点で、スマホから学んでいる時点で、他力だ。大体他力だった。

壮大な詩に呼応して歌も盛り上がっていく。特に「魂は地に根を張りながら 目線は空へと向けよう」からは、何度聴いてもグッと来る。

「君は見失われた存在じゃない 小さくもないし異質でもない」

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